Lightyears | ライトイヤーズ


Story

Lightyears(ライトイヤーズ)は、2005年にデンマークのオーフスで設立された照明ブランドですが、その起源は1950年代に遡ります。もともと家族経営の照明メーカーとしてスタートしたHorn Belysningは、大衆市場に向けた堅実な製品づくりで成功を収めました。しかし1990年代の市場変化に伴い、大きな転換点を迎えます。Fog & Mørupを含む歴史的ブランドを吸収したことで、同社はデンマーク照明デザインの遺産を偶然にも継承することとなりました。

 

2003年にCEOに就任したラース・ウスターゴー・オルセンは、従来の大量生産型のビジネスモデルを終焉させ、デザイン主導の新ブランドを立ち上げる決断を下しました。これがLightyearsの誕生です。ブランドは「光、機能、美学の融合」を哲学に掲げ、彫刻的な存在感を持つ照明を通じて空間に温かさと人間性を与えることを目指しました。

 

象徴的な作品としては、セシリエ・マンツの「Caravaggio」、ヨーン・ウツソンの「Concert」、ヨー・ハーマボーの「Orient」の復刻などがあります。これらは、現代デザインとデンマーク黄金期の名作を架橋する存在となり、Lightyearsのブランドアイデンティティを決定づけました。

 

2015年にはフリッツ・ハンセンに買収され、「Fritz Hansen Lighting」として統合。家具と照明を総合的に展開する新たなフェーズへと移行しました。ブランド名としてのLightyearsは姿を消しましたが、そのデザイン哲学と代表作はフリッツ・ハンセンのDNAの中に確実に息づいています。


About

Year:1952–2016
President:Lars Østergaard Olsen
Designer:Cecilie Manz(セシリエ・マンツ)、Jo Hammerborg(ヨー・ハーマボー)、Jørn Utzon(ヨーン・ウツソン)
Place:オーフス


History

1952:Horn Belysningがユトランド半島アレストラップにて創業
1963:社名をHorn Belysning A/Sに変更
1991:Lyskær-Lyfa A/Sを買収し、Fog & Mørupのデザイン遺産を継承
1999:法人HORN BELYSNING A/Sを設立(CVR: 21871532)
2003:ラース・ウスターゴー・オルセンがCEOに就任、再建策を開始
2005:ブランド名を「Lightyears」に改称、デザイン主導の照明ブランドとして再出発
2005:セシリエ・マンツによるCaravaggioを発表
2005:ヨーン・ウツソンによるConcertを発表
2013:Jo HammerborgのOrientを復刻し再評価を得る
2015:Fritz HansenがLightyearsを買収
2016:法人格としてのLIGHTYEARS A/SがFRITZ HANSEN A/Sに吸収合併され消滅


Furniture

・Caravaggio Pendant
・Caravaggio Read
・Concert Pendant
・Orient Pendant
・Aeon Rocket
・Atomheart Pendant
・Calabash Pendant
・Night Owl Table Lamp
・Lullaby Pendant

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