Warm Nordic | ウォーム・ノルディック


Story

Warm Nordicは、デンマーク・モダンの黄金時代に生まれたデザインを現代に甦らせると同時に、新しい世代のデザイナーとともに未来へつなぐという使命を担う工房である。その哲学は「クール・ノルディック」と対照的に、温かみや居心地の良さを重視する「ウォーム」という概念に集約されている。ブランド名そのものがミッション・ステートメントであり、北欧デザインに内在するヒュッゲ(hygge)の精神をグローバル市場に届ける役割を担っている。

 

創設者フランツ・ロンギは、デンマーク・モダン家具や照明の熱心なコレクターであり、過去に忘れ去られた作品がオークション市場のみで消費されることに疑問を抱いた。その結果、デザイナーの遺族と協力し、象徴的な椅子やランプを再生産する取り組みを始めた。この原点は、単なる事業ではなく「デンマークデザインの記憶を守る」個人的な使命に基づくものであり、ブランドの真正性を強固にしている。

 

Warm Nordicは、三つのコレクションで構成される。クラシック・コレクションでは、ハンス・オルセンやスヴェン・オーゲ・ホルム-ソーレンセンといった巨匠の作品を復刻。コンテンポラリー・コレクションでは、シャルロッテ・ヘンッケやイサベル・アームといった現代のデザイナーが参画し、伝統を進化させた新しい家具を生み出している。そしてレスポンシブル・コレクションは、環境に配慮した素材や製造方法を採用し、持続可能な未来への責任を果たしている。

 

こうした活動によってWarm Nordicは、単なる復刻ブランドにとどまらず、過去と現在を橋渡しし、ヒュッゲの精神を体現するライフスタイルを世界に提供している。


About

Year:2018-
President:Frantz Longhi
Designer:Hans Olsen(ハンス・オルセン)、Svend Aage Holm-Sørensen(スヴェン・オーゲ・ホルム-ソーレンセン)、Charlotte Høncke(シャルロッテ・ヘンッケ)、Isabel Ahm(イサベル・アーム)
Place:Aarhus(オーフス)、Denmark(デンマーク)


History

2018: フランツ・ロンギがWarm Nordicを設立
2018: ブランド哲学「Warm Nordic」を発表、クラシック・コレクションの復刻開始
2018: ハンス・オルセン「フライドエッグチェア」「ジ・オレンジチェア」の再生産開始
2019: スヴェン・オーゲ・ホルム-ソーレンセン「コーンランプ」シリーズを復刻
2019: コンテンポラリー・コレクション開始、シャルロッテ・ヘンッケ「Havenソファ」を発表
2020: レスポンシブル・コレクションを導入、FSC®認証木材やエコテキスタイルを採用
2020: イサベル・アームによる「Rúnaデスク」発表
2021: Studio FøyやWelling/Ludvikとの協業を拡大
2021: 「Daisyスツール」など新作家具を追加
2022: クラシック・コレクションとコンテンポラリー・コレクションを統合的に提示する展示を開催
2022: 国際小売パートナーとしてFinnish Design Shop、Nordic Nestでの取り扱い開始
2023: サステナブルデザインの強化を宣言し、EUエコラベル認証を獲得
2023: 日本市場での紹介がELLE DecorやModern Livingなどで展開される
2024: アジア市場での認知拡大を目指し、新作ランプと家具を発表
2024: Aarhusを拠点にした国際展示会に出展
2025: ブランドポジショニングを「ヒュッゲの具現化」として再定義


Furniture

・Fried Egg Chair
・The Orange Chair
・Cone Lamp Series
・Haven Sofa
・Daisy Stool
・Rúna Desk
・その他:ウォールランプ、フロアランプ、ペンダントランプ各種

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