RY15 Cabinet | キャビネット


About

Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: RY Møbler(ロユ・モブラー)
Year: 1950
Material: Teak or Oak
Size: W1000 × D490 × H715 mm


Story

RY15は、ハンス・J・ウェグナーがRY Møblerと協働して展開した収納シリーズにおける下段キャビネットです。幅100cmを基準とするモジュール構成の中核を担うモデルとして設計され、単体での使用と上部ユニットとの統合の両方を前提に成立しています。

前面は扉構成による静かな面処理が特徴で、木目の連続性を強く意識した端正なプロポーションが与えられています。取手は前板に統合された最小限の造形で処理され、金物を過度に主張させない設計となっています。構造と意匠を分離せず、機能そのものを造形として成立させるウェグナーの姿勢が明確に表れています。

奥行49cmという設定は、上部ユニット(奥行33.5cm)との明確な階層を生み、積載時の安定性を確保する基礎ユニットとしての役割を担います。高さを抑えた水平構成は、室内の他の家具とのラインを揃えやすく、建築的秩序を保つ寸法体系です。

RY15は、単なる収納家具ではありません。RYシリーズの拡張性を成立させる構造的基盤であり、家具を空間の構成要素として扱うウェグナーの思想を体現するモデルです。静かで整然とした面構成の中に、合理性と精度が凝縮された一台です。

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