GE19 Daybed | デイベッド


About

Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: GETAMA(ゲタマ)
Year: 1956
Material: Oak, Afrormosia, Steel,Brass, Upholstered
Size: L1900 × D750 × H420 mm


Story

GE19は、ウェグナーがGETAMAのために手がけたデイベッドです。ソファとベッドの境界にある家具ですが、本作は機能の説明より先に、水平に伸びる面の美しさが印象に残ります。長い座の面、薄く整えられた輪郭、床からわずかに浮いた軽さ。要素を増やすのではなく、必要な線だけで整えるところに、ウェグナーらしいデザインの潔さがあります。

当時資料では脚部に木材とスチールの選択肢が示されています。同じ輪郭のまま素材だけを変えることで、空間への響き方が変わります。木製脚は落ち着いた温度感を保ち、スチール脚は面の軽さと輪郭のシャープさを際立たせます。素材が違っても、水平性を軸にした佇まいは一貫しています。

側面には真鍮のバーが備わります。分量は控えめですが、木の長いラインに緊張感を与え、全体を引き締める役割を担います。真鍮の硬質な線が加わることで、木部と張地の柔らかさがより端正に見える点が、このモデルの品位につながっています。

資料には背(back)の仕様も記載されています。ただ、現在の流通では背なしで見かけることが多く、背付きが一般的であったかどうかは断定できません。一方で、背クッション内部にスプリングが見える例があることから、座と背の快適性を同じ水準で整えようとする意図は読み取れます。見えない部分まで質を落とさない姿勢が、GETAMAというメーカーの背景とも重なります。

GE19の魅力は、華美な演出ではなく、線と面の精度にあります。長く置いても飽きにくく、空間の中心で静かに効くデイベッドです。

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