About
Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: GETAMA(ゲタマ)
Year: 1955
Material: Oak or Afromosia Teak,Upholstered
Size: W1820 or W2400 × D800 × H760 × SH400 mm
Story
GE235は、ハンス・J・ウェグナーが1955年にGETAMAのためにデザインした長尺ソファです。本作は3人掛け(約1820mm)と4人掛け(約2400mm)の2サイズで展開されました。プロポーションは共通しつつ、設置空間に応じて選択できる構成が採用されています。
細身の脚部と座面下の貫構造により、長さのあるモデルであっても軽やかに見える設計です。直線的なアームと水平ラインを強調した座面構成が、建築的な安定感を生み出しています。
背面も整然と処理され、壁付けのみならず空間中央に置いた際にも視線を受け止める造形です。ウェグナーが重視した「構造がそのまま意匠となる」思想が明確に現れています。
座面内部には連結コイルスプリングが組み込まれています。その上にウレタンフォーム等の詰物を重ねる構造により、過度に沈み込まず、安定した支持性を確保します。GETAMAのマットレス製造技術が応用された代表的なソファ構造です。
フレーム材にはオークまたはアフロルモシア・チークが用いられました。いずれも強度と寸法安定性に優れ、長尺構造を支えるのに適した素材です。接合精度とエッジ処理によって質感を成立させる点に、ウェグナーの設計思想が表れています。
GE235は、住宅空間の変化に応じたスケール展開と、構造的合理性を兼ね備えたモデルです。サイズの違いはあっても、設計思想と造形原理は一貫しており、1950年代デンマーク・モダンの成熟を示す作品と位置付けられます。

