GE701 Double Bed | ダブルベッド


About

Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: GETAMA(ゲタマ)
Year: 1950s
Material: Afrormosia Teak, Cane, Plastic-leather
Size: W1500 × L1940 mm


Story

GE701は、ハンス・J・ウェグナーがGETAMAのためにデザインしたダブルベッドです。椅子の巨匠として知られるウェグナーですが、彼の思想は椅子に限定されるものではありません。本作は、寝室という空間全体を構成する建築的要素として設計された、総合的なベッドシステムの一例です。

最大の特徴は、ヘッドボードと一体化した左右のサイドユニットにあります。床から浮いたように見える構成は視覚的な軽さを生み、機能と造形を同時に成立させています。ベッドフレーム単体ではなく、収納や棚機能を統合した構造は、ウェグナーが追求した合理的な生活環境の提案といえます。

ヘッドボード中央には籐(ラタン)編みが用いられています。木部のフレームと対比することで通気性と軽やかさを確保し、寝室空間に柔らかな陰影をもたらします。木質の量感を抑えつつ、構造体としての強度を損なわない構成は、GETAMAの技術力との協働によって実現されたものです。

フットボードにはブラックのプラスチックレザーが張られています。緩やかな曲面を描くこのパネルは、直線的な側板との対比によって全体にリズムを与えています。異素材を組み合わせながらも過度な装飾に陥らず、面と線の関係で空間を整える手法は、1950年代の北欧モダンを象徴するものです。

GE701は、単なる寝具ではなく、機能を内包した空間装置として構想されたプロダクトです。素材の選択、構造の合理性、視覚的軽快さ。そのすべてが統合され、ウェグナーの思想がベッドというスケールで具体化された作品といえます。

PAGE TOP