About|基本情報
Lifespan: 1907–1989
Birthplace: North Jutland(北ユトランド)
Manufacturers: Madsen & Schubell、Vik & Blindheim、Bovenkamp(ボーフェンカンプ)、Audo Copenhagen(復刻)
Story|人物とデザイン
アーノルド・マドセン(Arnold Madsen, 1907–1989)は、デンマークの家具張り職人・家具デザイナーである。北ユトランドに生まれ、若い頃は船員として働いた後、父と3人の兄弟とともにカナダへ渡り、カウボーイやロデオライダーとしても働いた。デンマークへ戻るとコペンハーゲンで家具張り職人として修業し、1941年に自身の工房を開いた。
1944年、マドセンは石膏模型をもとにClam Chair(Muslingestolen)の構想を進め、木部フレームの製作をHenry Schubell(ヘンリー・シューベル)に依頼した。シューベルが模型を実物の木製フレームへ落とし込んだことを契機に協働が始まり、1945年にMadsen & Schubellを設立した。
マドセンは建築や家具デザインの正規教育を受けたデザイナーではなく、家具張りの技術と実物模型を通じて形を検討した。丸みのあるシェル、張りぐるみの構成、木部と金属フレームの組み合わせを試み、Clam Chairや1950年代半ばのOda Chairなどを生み出した。Clam Chairは長くPhilip Arctander、Oda ChairはNanna Ditzelの作品と誤って帰属されていたが、家族資料や当時の写真・広告などの調査によってマドセンの作品として整理されている。
Madsen & Schubellは1945年から1960年代半ばまで家具を製造し、Clam ChairはノルウェーのVik & Blindheimへライセンス供与されたほか、オランダのBovenkampでも同社の複数モデルが製造された。1963年にシューベルとのパートナーシップを解消した後、マドセンは息子Ib MadsenとともにMadsen og Schubellの名で家具張りの事業を続けた。
History & Works|歴史と作品
1907(0歳)
北ユトランドに生まれた。
若年期
船員として働いた後、父と3人の兄弟とともにカナダへ渡った。帰国後、コペンハーゲンで家具張り職人として修業した。
1941
コペンハーゲンに自身の工房を開設。
1944
Clam Chair(Muslingestolen)をデザイン。石膏模型をもとにHenry Schubellが木製フレームを製作し、協働が始まった。同年、NY FORM A/Sの開店時にClam Chairが展示された。
1945
Henry SchubellとMadsen & Schubellを設立。家具製造を開始。
1953
Clam Chairの製造ライセンスをノルウェーのVik & Blindheimへ供与。
1956頃
Oda Chair(Model 9)をデザイン。
1963
Henry Schubellとのパートナーシップを解消。息子Ib MadsenとMadsen og Schubellの名で家具張りの事業を継続した。
1989
死去。
2020
Oda Chairの作者がArnold Madsenであることが改めて整理され、従来のNanna Ditzelへの誤帰属が修正された。
Furniture|作品一覧
Clam Chair / Muslingestolen
Oda Chair / Model 9
Oda Ottoman
References|参考文献・資料
Audo Copenhagen, Arnold Madsen.
Audo Copenhagen, Oda Lounge Chair.
Dagmar, The Clam Chair: The History of Arnold Madsen and the Muslingstol.
Dorotheum, Clam Armchair attributed to Arnold Madsen.