AP31S Sofa | ソファ


About

Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: AP Stolen(APストーレン)
Year: 1956
Material: Upholstered, Oak
Size: W1780 × D750 × H740 × SH400 mm


Story

AP31Sは、1956年にハンス・J・ウェグナーがAPストーレンのためにデザインした3人掛けソファです。同工房は高度な張りぐるみ技術を有し、ベアチェア(AP19)をはじめとする名作を製造したことで知られています。本作は、その確かな内部構造技術と、ウェグナーの簡潔な造形思想が融合したモデルです。

外観は極めて端正です。背からアームへと連続するラインは無駄を削ぎ落とし、厚みを抑えたプロポーションが空間に軽やかな印象を与えます。一体的に構成された張り構造により、視覚的な分断がなく、滑らかな面構成が保たれています。

脚部には無垢のオーク材が用いられ、先端へ向かって細くなるテーパード形状が採用されています。前後脚のわずかな角度差によって安定性を確保しながら、浮遊感のある佇まいを実現しています。張りぐるみの量感と木脚の緊張感の対比は、本作の大きな特徴です。

内部にはスプリングを含む多層構造が用いられ、過度に沈み込まない支持感を確保しています。スリムでありながら確かな座り心地を備え、住宅空間に自然に溶け込む設計です。装飾に頼らず、構造と比率のみで美を成立させる姿勢に、ウェグナーの家具観が明確に表れています。

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