Borge Mogensen | ボーエ・モーエンセン

Børge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)の肖像写真

About|基本情報

Lifespan: 1914–1972
Birthplace: Aalborg(オールボー)
Manufacturers: FDB Møbler(FDBモブラー)Fredericia(フレデリシア)Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)、Carl Hansen & Søn(カール・ハンセン&サン)、Karl Andersson & Söner(カール・アンデション&ソネ)、Søborg Møbler(ソボー・モブラー)


Story|人物とデザイン

ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen, 1914–1972)は、20世紀デンマークを代表する家具デザイナーである。家具を自己表現のための造形ではなく、人々の暮らしに役立つ道具と捉え、簡潔で丈夫な椅子、テーブル、収納家具を数多く設計した。

家具職人としての訓練を受けた後、コペンハーゲンの美術工芸学校と王立デンマーク美術アカデミーで学び、コーア・クリントのもとで家具の比例、人体、用途、歴史的な家具形式を分析する方法を身につけた。モーエンセンはその方法を受け継ぎながら、手仕事の完成度を量産家具へ移し、より広い生活者へ届けることを課題とした。

1942年から1950年までFDBの家具設計事務所を率い、限られた住空間で使いやすく、長く使える家具の標準化に取り組んだ。1947年のJ39 Mogensen Chairは、シェーカー家具の簡素な構造をもとに、無垢材と編み座による日常椅子へまとめた作品である。控えめな形と修理しやすい構造は、彼が目指した生活のための家具を端的に示している。

独立後は、Windsor Chair、Shaker家具、英国のGateleg Table、スペインの伝統椅子などを参照し、模倣ではなく現代の生活と生産に適した構造へ組み替えた。Hunting ChairやThe Spanish Chairではオークとサドルレザー、Mogensen 2213 Sofaでは明快な木枠と革張りを用い、素材が使い込みによって深みを増すことも設計に取り込んだ。

Grethe MeyerとのBoligens Byggeskabeでは、衣類や食器の寸法を調べ、収納を建築と結びつくシステムとして考えた。1955年からはAndreas Graversenと協働し、Fredericiaの基礎となる家具群を発展させた。用途、寸法、素材、製造方法を一つの秩序にまとめる姿勢は、日常に静かに馴染み、世代を越えて使える家具という彼の考えを現在に伝えている。


History & Works|歴史と作品

1914

4月13日、Aalborg(オールボー)に生まれた。

1934

家具職人としての修業を終え、職人資格を得た。

1936

コペンハーゲンのKunsthåndværkerskolen(美術工芸学校)で家具設計を学び始めた。

1938

王立デンマーク美術アカデミー家具科へ進み、Kaare Klint(コーア・クリント)に師事した。

1939

コペンハーゲン家具職人ギルド展への継続的な出展を始めた。

1942–1950

FDBの家具設計事務所を率い、量産に適した実用的な家具の開発を進めた。

1945

Spoke-Back Sofa(スポークバックソファ)を「未来の家具タイプ」の提案として発表した。

1947

FDBのためにJ39 Mogensen ChairとShaker Tableをデザインした。

1948

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の低価格家具国際コンペティションに参加し、その後、成形合板による構造を研究した。

1950

自身の設計事務所を開設した。Hunting ChairとC64 Shaker Tableをデザインし、Eckersberg Medalを受章した。

1952

英国のWindsor Chairを再解釈したJ52B ChairをFDBのためにデザインした。

1953

C. Olesen/Cotilの芸術顧問となり、Lis Ahlmann(リス・アールマン)と家具用テキスタイルを協働した。

1954–1959

Grethe Meyer(グレーテ・マイヤー)と収納研究Boligens Byggeskabeを開発した。

1955

Andreas Graversen(アンドレアス・グラヴァーセン)との協働を本格化し、Fredericiaの創設デザイナーとなった。最初の作品としてNo. 1 Sofaを発表した。

1955

Karl Andersson & Sönerのために、椅子・テーブル・収納からなるØresund Seriesをデザインした。

1958

旅先で見た伝統的なスペイン家具を現代化したThe Spanish Chairと、堅牢な構造のBM61 Chairをデザインした。

1962

自邸のためにMogensen 2213 Sofaをデザインした。

1970

無垢材のフレームにリネンキャンバスを張ったThe Canvas Chairをデザインした。

1971

Andreas Graversenと共同でDanish Furniture Prizeを受賞した。

1972

10月5日に58歳で死去した。同年、C.F. Hansen Medalを受章し、英国王立芸術協会からHonorary Royal Designer for Industryに選ばれた。


Furniture|作品一覧


References|参考文献・資料

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