About
Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: GETAMA(ゲタマ)
Year: 1950s
Material: Teak or Oak, Upholstered
Size: W1990 × D1020 × H670 mm
Story
GE77は、ハンス・J・ウェグナーがGETAMAのためにデザインした拡張式デイベッドです。戦後デンマークにおいて求められた多機能家具というテーマに対し、構造そのものを簡潔に整理することで応答したモデルといえます。
通常は直線的で静かな印象のソファとして機能し、座面下に格納されたサブフレームを引き出すことで、ゆとりあるベッドへと変化します。引き出されたフレームは金属脚によって支持され、背クッションを再配置することでフラットな寝面を形成します。可動部を持ちながらも外観は極めて抑制的であり、機構の存在を過度に主張しません。
フレームには主にチークまたはオークが用いられ、建築的な直線構成が強調されています。内部にはコイルスプリングが採用され、座面は適切な通気性と保持力を両立しています。マットレス製造を起源とするGETAMAの背景が、この快適性を技術的に支えています。
GE77は、単なる可変家具ではありません。昼と夜という異なる機能を一体化させながら、造形の純度を損なわない点にこそ本質があります。機能と形態を整理し尽くすというウェグナーのデザイン思想が、静かに結実したデイベッドです。
