Fredericia Furniture Showroom | フレデリシア コペンハーゲン・ショールーム


About

Opening Hours:
火曜日~金曜日 / 10:00〜17:00 
月曜日と土・日曜日はクローズのため、訪問は平日の昼間が基本となります。

Address:
Løvstræde 1, 4th & 5th floor, 1152 Copenhagen
旧ロイヤルメールハウスの4階と5階に位置し、ラウンドタワーのすぐ近くです。歴史ある街並みの中心にあり、観光の途中で立ち寄りやすい立地です。

Access:
最寄り駅は Nørreport Station(ノアポート駅) で、徒歩約5〜7分です。Sトレイン、メトロM1/M2/M3/M4、地域鉄道が集まる交通の要所のためアクセスは非常に良好です。駅を出てラウンドタワー方面へ歩き、歩行者専用ストリートの Købmagergade から一本入った静かな通り沿いに入口があります。

Official Website:
https://www.fredericia.com/


History

Fredericia は1911年にデンマークで創業した家具メーカーで、シンプルで堅牢、そして機能性を重視したものづくりを続けてきました。特にボーエ・モーエンセンとの長期的な協働はブランドの基盤を形成し、日常生活に寄り添う美しい家具を数多く生み出してきました。

ブランドの哲学は、「長く使われる家具をつくる」という一貫した思想にあります。素材の選定から加工まで、丁寧なクラフトマンシップを大切にし、耐久性のある家具を生み出すことこそが持続可能性につながるという考えが根底にあります。

コペンハーゲンのショールームは、そうした Fredericia の歴史と理念を都市の中心で体験するために開設されました。かつて郵便業務を担っていた旧ロイヤルメールハウスの上階を大規模に改装し、約1,100㎡の広大な空間にクラシックから現代デザインまでを展示しています。
自然光が差し込む大きな窓、高い天井、コンクリートの壁やテラゾーの床など、素材の美しさを引き立てる静かな内装は、デンマークデザインの特徴そのもの。歴史ある建物の中に現代のデザイン哲学が重ねられ、過去と現在が共存するような空間になっています。


Highlights

光に満ちた静謐なギャラリー空間

ショールームに入ると、まず驚くのは自然光の豊かさです。
天窓や高さのある窓から柔らかな光が入り、木材の質感や革の陰影を美しく照らし出します。色味を抑えた内装は家具の背景として徹底的に控えめで、歩きながら視線を移すだけで、それぞれの素材の良さが自然に浮かび上がります。展示は住空間やラウンジなどをイメージしたエリアごとに構成されており、家具が生活の中でどのように使われるかを想像しやすく、観光で訪れても楽しめる静かなギャラリーのような雰囲気です。


モーエンセンの名作と「経年変化の美しさ」

ハイライトのひとつが、ボーエ・モーエンセンの名作が並ぶエリアです。
特に「2213ソファ」は圧巻で、モーエンセン本人が自宅で長年使っていた個体が展示されています。革の風合い、木部の色の深まりなど、時間とともに家具が育つ姿をそのまま感じられます。

新品の美しさとは異なる“経年変化”という魅力をダイレクトに体験でき、「良い家具は使い続けることで完成していく」というデンマーク的な価値観が自然と伝わってきます。スパニッシュチェアなどの代表作も近い距離で観察でき、構造の巧みさや素材の力強さを体感できます。


コペンハーゲンの街を一望できる屋上テラス

ショールームのもう一つの魅力が一般公開されている屋上テラスです。
外に出ると、すぐ近くにラウンドタワーが見え、周囲には歴史的な建物の屋根や尖塔が連なり、コペンハーゲンらしい景色が広がります。中心地に位置しながら驚くほど静かで、晴れた日には特に心地良い空間です。

テラスには Fredericia の家具が置かれ、座って街を眺めるだけでも、デンマークデザインが都市生活にどれほど自然に溶け込んでいるかを実感できます。観光の合間の休憩にもぴったりで、コペンハーゲンらしい時間をゆっくり味わえるスポットです。

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