About
Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: GETAMA(ゲタマ)
Year: 1952
Material: Beech or Oak, Upholstered
Size: W1260 × D740 × H710 mm
Story
GE233は、1952年にハンス・J・ウェグナーがGETAMAのためにデザインした二人掛けソファです。ウェグナーが本格的に量産体制を持つメーカーと協業を深めていく時期に生まれたモデルであり、工芸的完成度と工業生産の合理性が明確に統合された作品と位置づけられます。
本作のデザインは、明快なフレーム構成に特徴があります。無垢材による骨格は、緩やかに傾斜する脚部と水平性の高いアームラインによって構成され、直線を基調としながらも要所に柔らかな曲線が与えられています。構造線そのものが造形となる設計であり、装飾に依存しない美しさが成立しています。
構造面では、木部フレームとルーズクッションを明確に分離した構成が採用されています。座面と背にはスプリング構造が用いられ、身体を面で受け止める安定した支持性を確保しています。これはGETAMAが長年培ってきたマットレス製造技術を背景とするものであり、快適性を設計段階から組み込んだ構成です。
素材にはブナまたはオークの無垢材が使用され、木部は面取りや曲面加工によって触感にも配慮されています。張地はクッション構造と一体で機能し、木部との対比によって軽快な印象を生み出します。視覚的な軽さと実際の剛性が両立している点も本作の重要な特徴です。
GE233は、デンマーク・モダンが掲げた「誠実な構造と長く使われる家具」という理念を体現しています。デザイン、構造、製造背景が一体となったこのソファは、ウェグナーとGETAMAの協業初期を象徴するモデルとして、今日においても高い評価を受け続けています。