AP49 Ox Ottoman | オックスオットマン


About

Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: AP-Stolen(APストーレン)
Year: 1960
Material: Steel, Upholstery
Size: W750 × D550 × H360 mm


Story

AP49 Ox Ottomanは、1960年に発表されたOx Chair(AP46)と対になるオットマンです。ウェグナーが木工家具の枠を越え、スチールと総張り構造による新たな造形に挑んだ時期の代表作として位置づけられます。本作は単なる足置きではなく、シリーズ全体の構造と視覚的バランスを完成させる重要な要素として設計されています。

内部には堅牢な木製フレームを組み、その上に十分な厚みを持つクッションを重ねる構成です。円柱状の量感あるフォルムと、細身のスチール脚との対比は、重さと軽さを同時に感じさせます。このコントラストこそが、ウェグナーが追求した機能美の核心です。脚部は空間に対して軽やかな浮遊感を与え、クッション部は確かな安定感を生み出します。

寸法は幅750mm、奥行550mm、高さ360mmで、チェアの座面高と揃えられています。水平ラインが連続することで、セット全体に秩序が生まれます。座面は適切な保持力を備え、脚を自然な角度で支える設計です。単体でもスツールとして活用でき、多様な空間での使用が期待されます。

AP49は、彫刻的な存在感と実用性を両立した作品です。スチールという硬質な素材と、豊かな張り構造による有機的フォルムの融合は、ウェグナーの設計思想が到達した一つの結論といえます。主役を支える存在でありながら、単体でも成立する完成度を備えた名作です。

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