RY30 Writing Desk Unit | ライティングデスクユニット


About

Designer: Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
Manufacturer: RY Møbler(ロユ・モブラー)
Year: 1959
Material: Teak, Oak or Palisander
Size: W1000 × D335 × H1000 mm


Story

RY30は、RY Møblerのモジュール式収納システムの一部として設計されたライティングデスクユニットです。本モデルは単体家具として完結するのではなく、Sideboard RY25、RY26、Lower Cabinet RY31と組み合わせることを前提とした上部ユニットとして構想されています。

内部には作業用天板を備え、収納とデスク機能を一体化した構成となっています。オープン棚、引き出し、小型収納を水平・垂直の明確なグリッドで整理し、前面は極めて簡潔にまとめられています。装飾的要素は排除され、構造そのものが造形として成立する設計です。

RY30をSideboard RY25およびRY26の上部に設置する場合、通常の4本脚仕様から6本脚の角脚仕様へ変更されました。脚部はwoodまたはsteelで構成され、荷重分散と安定性を確保する合理的な構造が採用されています。この変更は、上部ユニット追加による重量増加に対応するための設計的判断です。

奥行335mmという寸法は、下部キャビネットより浅く設定されています。このセットバック構造により、視覚的な軽快さが生まれ、家具全体が壁面に対して整然と配置されます。同時に、下部天板に余白が生まれ、実用的な作業スペースとして機能します。

RY30は収納と作業を統合するモジュールです。単なる「上段棚」ではなく、生活の行為そのものを家具の中に組み込むという、ウェグナーのシステム思想を体現したユニットといえます。

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