モーエンス・コッホのMK16フォールディングチェア

1932年に生まれた機能主義デザインの名作


折りたたみ椅子の構造美

デンマークの家具ブランド フレデリシア は、建築家モーエンス・コッホが1932年に設計した MK16フォールディングチェア を現在も製造している。もともとは教会用の補助椅子として構想されたもので、軽量で折りたたみ可能という機能性と、建築的な構造美を兼ね備えたデザインとして知られている。

この椅子の特徴は、座ることでフレームが安定する構造にある。木製フレーム、キャンバスの座面、レザーのアームレストが連動し、着座時の荷重によって椅子全体が固定される仕組みとなっている。脚部には真鍮リングが取り付けられ、折りたたみ動作を滑らかにする役割を担っている。


素材と機能から生まれたデザイン

MK16はオークまたはビーチ材のフレーム、サドルレザーのアームレスト、コットンキャンバスの座面というシンプルな素材構成で作られている。天然素材の組み合わせにより、軽さと耐久性を両立している点が特徴である。

発表から90年以上が経過した現在でも、この椅子はデンマーク機能主義を象徴する家具として評価されている。流行に依存しない合理的な設計が、現代のミニマルな生活空間にも自然に溶け込む理由となっている。


MK16フォールディングチェアとは

MK16フォールディングチェアは、モーエンス・コッホが1932年に設計した折りたたみ椅子で、現在はデンマークの家具メーカー フレデリシア が製造している。建築的な構造と機能性を重視したデザインは、デンマークモダン家具の代表作の一つとされている。


関連記事:

モーエンス・コッホ | 機能主義デザインを築いた建築家
フレデリシア | デンマーク家具のクラフトマンシップを継承するブランド
コーア・クリント | デンマーク家具デザインの基礎を築いた人物

PAGE TOP