Randers Møbelfabrik | ランダース・モブラー


Story

Randers Møbelfabrikは、デンマーク・モダニズムの黄金期に創業し、機能性と美学を融合させた作品で知られる家具工房です。特に1950年代から1970年代にかけて、チーク材やローズウッドなど高級木材を駆使した家具を数多く製作しました。これらは今日、ヴィンテージ市場で高く評価されており、コレクターにとって非常に希少な存在となっています。

 

同工房の特徴は、外部デザイナーとの協業モデルを採用し、常に新しい発想を取り入れながらも、クラフトマンシップを大切にした点にあります。ハリー・オースターガードやカート・オースターヴィーをはじめとする著名デザイナーの作品が製造され、曲線的なフォルムや精緻なディテールを持つ椅子や収納家具が数多く生み出されました。

 

また、Randers Møbelfabrikは単なる家具生産にとどまらず、家具を芸術的表現とみなす姿勢を持っていました。そのため一部の作品は「家具と彫刻の境界を曖昧にする」と評され、デンマーク・モダンの精神を体現しています。


About

Year:1940 – 2012
President:R. Randers
Designer:Harry Østergaard(ハリー・オースターガード)、Kurt Østervig(カート・オースターヴィー)、Preben Sørensen(プレベン・ソーレンセン)、H. Brockmann-Petersen(H. ブロックマン=ピーターセン)、Niels Bach(ニールス・バッハ)、Schiønning & Elgaard(シェニング&エルガード)、Erik Andersen & Palle Pedersen(エリック・アンデルセン&パレ・ペダーセン)、Jacob Hermann(ジェイコブ・ヘルマン)
Place:ランダース


History

1940:R. Randers A/S設立
1956:家具製造部門としてRanders Møbelfabrikが本格的に稼働
1960:Harry Østergaardが代表作「モデル61」チェアをデザイン
1965:Kurt Østervigによるキャビネット、ハイボードなどが発表される
1970:Preben Sørensenがモジュラーシステム「PS System」を開発
1975:彫刻的なロッキングチェアやソファなど、幅広いラインを展開
1980:国内市場だけでなく国際市場へと輸出を拡大
1990:ヴィンテージ家具として再評価が始まる
2000:後継ブランド「Randers Collection」が現代的にデザインを継承
2012:Radius社と合併しRanders+Radius A/Sとして再編


Furniture

・Dining Chair Model 61 | ダイニングチェア
・Highboard Oak
・Sideboard Teak Tambour Door
・Wall Unit PS System
・Coffee Table Teak
・Rocking Chair Oak
・Extension Dining Table Rosewood
・Desk Floating Top Walnut
・Credenza Rosewood

PAGE TOP