ARCHITECTMADE | アーキテクトメイド


Story

ARCHITECTMADE(アーキテクトメイド)は、2004年にデンマークで設立された比較的新しいブランドですが、その使命は単なる製品販売ではなく、文化的なキュレーションにあります。彼らの哲学「Built to last. Born to be passed on.(永く受け継がれるために。世代を超えるために。)」は、消費文化の刹那性に対する明確なアンチテーゼであり、ブランド活動全体を貫く根幹です。

 

ARCHITECTMADEは、アーカイブや美術館、図面を徹底的に調査し、巨匠たちがまだ名を成す前に生み出した希少なオブジェを復刻しています。これは単なる製造ではなく、デザイン考古学といえる行為であり、建築家やその遺族から正式なライセンスを取得し、真正性と歴史的文脈を保証する姿勢に特徴があります。

 

コレクションには、ハンス・ブリングの《Duck》や《Oscar》、クリスチャン・ヴェデルの《Bird》、ポール・アンカー・ハンセンの《Owl》、フィン・ユールの《Circle Bowl》や《Turning Tray》などが含まれています。これらは単なる置物ではなく、インタラクティブで物語性を帯び、所有者との感情的なつながりを育む存在です。

 

さらに、ARCHITECTMADEは職人技と素材選びに徹底したこだわりを持ちます。チークやオーク、メープルなどの高品質な木材を用い、手作業による仕上げと「3度の品質管理」によって厳格な基準を保証しています。この品質への取り組みは、オリジナルデザインの精神を現代に忠実に蘇らせるための不可欠な要素です。

 

日本市場においてもARCHITECTMADEは広く受け入れられており、高級百貨店や専門店を通じて展開されています。日本の「わび・さび」や職人文化と深く共鳴するその哲学は、多くの人々に「未来の家宝」としての価値を感じさせています。


About

Year:2004-
President:Morten Rokkedal
Designer:Hans Bølling(ハンス・ブリング)、Kristian Vedel(クリスチャン・ヴェデル)、Paul Anker Hansen(ポール・アンカー・ハンセン)、Finn Juhl(フィン・ユール)、Poul Kjærholm(ポール・ケアホルム)、Jørn Utzon(ヨーン・ウッツォン)
Place:コペンハーゲン


History

2004:コペンハーゲンにてARCHITECTMADE設立
2005:ハンス・ブリングの《Duck》と《Optimist/Pessimist》を復刻
2006:クリスチャン・ヴェデルの《Bird》シリーズを発表
2007:ポール・アンカー・ハンセンの《Owl》を復刻
2008:フィン・ユールの《Turning Tray》と《Circle Bowl》を製品化
2010:ポール・ケアホルムの《PK-Bowl》、ヨーン・ウッツォンの《Spring》を復刻
2012:日本市場での展開を拡大、百貨店や専門店での取扱開始
2015:品質管理体制を強化し「3度の品質チェック」方式を導入
2018:ブランド哲学「Built to last. Born to be passed on.」を公式メッセージとして確立
2020:東京でのポップアップストア開催、国際的認知を強化
2023:北米・アジアでの販売網拡大、ミラノサローネにも出展


Furniture

・Duck
・Duckling
・Oscar
・Optimist
・Pessimist
・Bird
・Owl
・Circle Bowl
・Turning Tray
・FJ Clock
・PK-Bowl
・Spring
・Mermaid

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