AT17 Table | テーブル


About

Designer: Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)
Manufacturer: Andreas Tuck(アンドレアス・ツック)
Year:
Material: Teak, Oak, Rosewood
Size: W71 × D142 × H52 cm


Story

AT17テーブルは、ハンス・J・ウェグナーがアンドレアス・ツックのために手掛けたテーブルシリーズの一つであり、デンマーク・モダニズムの真髄を示す作品です。直線的で無駄のないフォルムは、シンプルでありながら優雅さを兼ね備え、空間に静かな存在感をもたらします。

天板の薄さと円筒形の脚部の組み合わせは、軽やかで洗練された印象を与えます。装飾を排し、木材そのものの質感と構造の純粋さを前面に出すデザインは、ウェグナーの「オーガニック・ファンクショナリズム」を体現しています。

製造にはチーク、オーク、ローズウッドが用いられ、それぞれ異なる表情を見せます。特にローズウッド仕様は希少性が高く、豊かな木目と重厚な存在感から、コレクターに強く支持されています。

アンドレアス・ツックの高度な木工技術により、天板と脚の接合部は継ぎ目を感じさせない滑らかな仕上がりとなっています。この精緻な技法は、職人としての修練を積んだウェグナーの設計思想と、ツック工房の技術力の融合の結果です。

AT17はロングテーブルやスクエアタイプ、棚付きサイドテーブルなどのバリエーションが展開され、異なる住空間に柔軟に対応しました。単なる家具ではなく、ライフスタイルに寄り添うシステム的な設計思想が貫かれている点も、このシリーズの大きな魅力です。

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