JH505(PP505)Cow Horn Chair | カウホーンチェア


About

Designer: Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)
Manufacturer: Johannes Hansen(ヨハネス・ハンセン)PP Møbler(PPモブラー)
Year:1952
Material: Teak, Oak, Ash, Cherry, Rosewood, Cane, Leather, Fabric
Size: W580–690 × D420–530 × H710–760(SH410–440)mm


Story

1952年にデザインされたカウホーンチェア(JH-505 / PP505)は、ハンス・J・ウェグナーの代表作ラウンドチェアに続く作品として誕生しました。背もたれとアームを2本の大きな無垢材から削り出し、その中央で露出させた接合部が最大の特徴です。この接合部にはしばしばローズウッドが用いられ、構造的な要請を美的要素へと昇華させています。

 

この椅子はダイニングテーブルの下に収まるように設計されており、コンパクトなサイズと人間工学に基づく快適な座り心地を両立。素材にはチークやオーク、ローズウッドなどが使われ、座面は籐張りまたは革・布張りから選択可能です。座面が直接座枠に張られるのも特徴で、伝統的な張り方を踏襲しています。

 

初期生産はヨハネス・ハンセン工房が担い、その精緻な木工技術と希少材の使用により高い評価を得ました。1970年代に同工房での製造が終了した後、1991年からはPPモブラーが生産を再開。ウェグナーの直接の関与のもと、オリジナルデザインを忠実に継承しながら、持続可能な木材調達や現代的な生産技術を融合しています。

 

ヨハネス・ハンセン製はヴィンテージとして歴史的価値と希少性を誇り、PPモブラー製は現代の基準で製造された高品質な再生産品として、今なおウェグナーの普遍的なデザインを体験できる存在となっています。

 

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