Mater | メーター


Story

Mater(メーター)は、2006年にヘンリック・マーストランドによってコペンハーゲンで創業されたデンマークの家具メーカーです。ブランド名「Mater」はラテン語で「母」を意味し、「母なる地球」を意識したサステナビリティと循環型社会への貢献を理念に掲げています。

同社は、デンマークデザインの伝統を尊重しながらも、廃棄物を新たな価値ある家具に変える革新的な技術を導入し、持続可能な未来に向けた具体的なソリューションを提供しています。コーヒーかすや漁網、廃家電といった素材を高品質な家具に再利用する姿勢は、単なるエコデザインを超えた挑戦といえます。

製品の特徴は、ミニマルでタイムレスな美しさにあります。装飾を抑え、素材の持つ質感やフォルムを引き立てるデザインは、北欧家具の文脈に深く根ざしつつも、現代的な洗練を加えています。これにより、短命なトレンドに依存せず、長く愛用される家具を目指しています。

また、Materは著名なデザイナーと新進気鋭のクリエイター双方と協業し、ブランドの幅を広げています。ヨルゲン&ナンナ・ディッツェル夫妻の名作「Ocean Collection」の再生産をはじめ、Space CopenhagenやEva Harlouなど国際的に注目されるデザイナーを起用し、伝統と革新の両立を実現しています。

今日、Materはサステナブルデザインの旗手として、家具業界における循環型ビジネスモデルの象徴的存在となり、デンマークデザインの新しい方向性を示す重要な役割を担っています。


About

Year:2006–
President:Henrik Marstrand
Designer:Space Copenhagen(スペース・コペンハーゲン)、Jørgen & Nanna Ditzel(ヨルゲン&ナンナ・ディッツェル)、Eva Harlou(エヴァ・ハーロウ)、Ayush Kasliwal(アユシュ・カスリワル)、Patricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)ほか
Place:Copenhagen(コペンハーゲン)


History

2006:Henrik MarstrandによりコペンハーゲンでMater設立
2008:初期コレクションとして「Bowl Table」発表、Ayush Kasliwalと協業開始
2010:Space Copenhagenとのパートナーシップにより「High Stool」「Accent」シリーズ展開
2012:サステナブルデザインを企業理念の中心に据え、リサイクル素材利用を本格化
2015:Eva Harlouデザインの「Earth Stool」を発表、コーヒーかすを素材に活用
2017:企業理念を国際的に発信、循環型ビジネスモデルを強調
2018:「Eternity」シリーズ発表、廃棄プラスチックを原料とした家具生産を拡大
2019:ヨルゲン&ナンナ・ディッツェルの「Ocean Collection」をリバイバルし、リサイクル漁網を使用したアウトドア家具を発表
2020:カルズバーグと提携し、廃ビール樽を用いた新素材を開発
2021:Dezeen Awardsにてサステナビリティ部門にノミネート
2022:リサイクル廃家電プラスチックを利用した「Ocean Collection Burnt Red」発表
2023:国際市場への展開を強化、日本市場では代理店経由で販売を拡大
2024:Dezeen Awardsのサステナビリティ部門でショートリストに選出
2025:デザインとサステナビリティを融合した新作シリーズを発表予定


Furniture

・Bowl Table | ボウルテーブル
・High Stool | ハイスツール
・Accent Series | アクセントシリーズ
・Eternity Series | エタニティシリーズ
・Earth Stool | アーススツール
・Ocean Collection | オーシャンコレクション
・Conscious Chair | コンシャスチェア
・Alder | アルダー
・Lily | リリー
・Terho Lamp | テルホランプ
・Nestor | ネスター
・Ray Pendant | レイペンダント

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