FD540 Extension Dining Table | エクステンション・ダイニングテーブル


About

Designer: Finn Juhl(フィン・ユール)
Manufacturer: France & Daverkosen(フランス&ダヴァーコセン) / France & Son(フランス&サン)
Year: 1958
Material: Teak
Size: W186 × D100 × H72 cm(通常時)/ W284 × D100 × H72 cm(拡張時)


Story

FD540エクステンション・ダイニングテーブルは、1958年にフィン・ユールがデザインし、France & Sønによって製造された作品です。彼の成熟期を象徴する本作は、芸術性と実用性を高次元で統合したダイニングテーブルとして位置づけられています。

最大の特徴は、両端に施された「彫刻的な唇」と呼ばれる曲線的なデザインです。この形状は視覚的なアクセントであると同時に、天板を拡張する際のハンドルとして機能し、操作の瞬間に美と機能が一体となる体験を提供します。

内部には2枚の拡張リーフが天板下に収納されており、必要に応じて簡単に取り出すことができます。通常時は8人掛け、拡張時には最大12人掛けに対応する柔軟性を備え、家庭から公式な場まで幅広く活躍しました。

素材には無垢チーク材が用いられており、ベニヤを使わず堅牢な構造を誇ります。年月を経て表面に現れる経年変化は、ユール作品が持つ芸術的価値と同様に高く評価されています。

今日、House of Finn Juhlによる現行復刻はなく、FD540はヴィンテージ市場でのみ流通する稀少なモデルとなっています。そのためコレクターズアイテムとしての地位が確立されており、ユールのデザイン思想の結実を象徴する存在として高く評価されています。

 

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